節足動物門 昆虫綱 ハエ目 力科 ナミカ亜科 イエカ属
衛生害虫、吸血害虫、ペット害虫
体長4.5mmで、暗赤褐色で、脚の節が白い。アカイエカよりやや小さく黒っぽい色をしている。
東アジア〜東南アジア、中近東、アフリカに分布。日本全土に分布し、水田などに普通に見られる。
人を吸血し、アレルギー反応による痒みと腫れを引き起こす。また日本脳炎を媒介する重要な衛生害虫。西ナイルウイルスを媒介する危険性もある。
発生源として水田のような広い水域を好む。約250個の卵からなる舟型の卵塊を水面に産み、幼虫(ボウフラ)は水中で活発に動き、プランクトンや浮遊有機物を餌として育つ。蛹は水面に浮かんだコンマ型の形状で通称「オニボウフラ」と呼ばれる。卵期2日、幼虫期8〜10日、蛹期1〜2日で、卵から11〜14日間で成虫となる。4月から出現し、7〜8月が発生のピークとなる。農村地域に普通のカ(蚊)で、水田や湿地から発生し、成虫は牛や豚のほか人からも吸血する。
コガタアカイエカ