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害虫の特徴と防除

野外の吸血害虫(4) ヒル

特 長

 体色は茶色で背面に縦の3本の模様を持ち、体を伸縮させることで移動する事が可能で、体長は通常2cmですが、伸びた状態だと5cmほどになります。雌雄同体のため、単体でも繁殖が可能です。普段はタヌキ、シカ、サルなどを吸血していますが、人も登山などの際に吸血されることがあります。被害は夏場の渓流沿いや雨上がりに多く見られます。
 

防 除

 山登りをする際に、市販の虫除けスプレーを使用することで被害を防ぐことができますが、ヒル専用の忌避剤も売られています。万が一吸血された場合は虫除けスプレーをヒルに噴霧することではがれます。吸血された際、ヒルの出す抗凝血物質「ヒルジン」によって血が止まりにくくなっているため、水などで洗い流し、虫刺され用の軟膏を塗布するのがよいです。また、場合によっては数時間出血がみられることがありますが、死に至ることは無く、止血剤も必要ありません。