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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 ハネカクシ科 Staphylinidae 

アオバアリガタハネカクシ Paederus fuscipes (Curtis) 
(エゾアリガタハネカクシ Paederus parallelus Weise)
(クロバネアリガタハネカクシ Oedechirus lewisius (Sharp))

害虫のカテゴリ

有毒害虫

形 態

 体長約6mm、頭部がアリに似て黒色で、胸部が橙色、鞘翅が藍色、腹部は橙色で末端部が黒色という特徴的な色彩をしている。

分 布

 南北アメリカ大陸を除く世界に広く分布する。 国内においては全国に分布し、水田、川原、池沼の付近など湿気のある土壌を好み、雑草や落葉、朽木や石の下などに生息している。

被 害

 灯火に集まってきたこの虫が体に止まった時、毒物質ペデリンを含む体液が分泌され、それが付着した部分が水ぶくれになる。 虫体を誤って潰さなくても分泌された体液が皮膚に付くと皮膚炎を起こす。
症状は、付着後およそ2時間ほどしてかゆみを感じ、発赤、水ぶくれを生じ、やがて火傷をした時のような痛みに変わる。ペデリンは卵や幼虫、蛹の体液中にも存在する。

生 態

 年1〜3回の発生で、雌成虫だけが越冬する。発育経過は季節によって異なるが、土中に産み落とされた卵は3〜19日で孵化し、幼虫は10〜50日で2齢を経て成熟し、 蛹室をつくって踊になり、3〜12日後に成虫が羽化する。 雑食性だが、ウンカやヨコバイを好んで捕食し、農業では益虫とされる。
成虫は、5月から10月まで見られるが、6〜7月から盛夏にかけて夜間灯火に誘引されて人家内に飛来する。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

エゾアリガタハネカクシ

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