どんな虫にお困りですか?

害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 カメムシ目HEMIPTERAカメムシ亜目HETEROPTERA カメムシ科Pentatomidae、ツノカメムシ科Acanthosomatidae、キンカメムシ科Scutelleridae、ヘリカメムシ科Coreidae

その他

主な種類

チャバネアオカメムシ Plautia crossota stali Scott
エサキモンキツノカメムシ Sastragala esakii Hasegawa
アカスジキンカメムシ Poecilocoris lewisi (Distant)
オオヘリカメムシ Molipteryx fuliginosa (Uhler)
ヤニサシガメ Velinus nodipes (Uhler) ほか

害虫のカテゴリ

不快害虫、悪臭害虫、刺咬害虫、園芸害虫

形 態

 チャバネアオカメムシは体長10〜12mm、緑色で、前翅が茶色。
 エサキモンキツノカメムシは体長11〜13mm、背面は緑色をおびた茶色で、背中にハート型の黄色い紋がある。
 アカスジキンカメムシは体長16〜20mm、光沢ある金緑色に赤色の帯紋がある美麗種。
 オオヘリカメムシは体長20〜25mm、全体が暗褐色。
 ヤニサシガメは体長12〜16mm、黒く、全体が松脂状の粘着物で覆われている。

分 布

 チャバネアオカメムシは東アジアに分布し、日本では全土に分布。
 エサキモンキツノカメムシは中国と、日本では北海道〜奄美大島まで分布。
 アカスジキンカメムシは中国、台湾と、日本では本州、四国、九州に分布。
 オオヘリカメムシは朝鮮半島と、日本では北海道〜九州に分布。
 ヤニサシガメは中国、朝鮮半島、日本では本州、四国、九州に分布。

被 害

 いずれも野外の草木上に見られ、刺激を与えるとくさい臭いを放つ。チャバネアオカメムシは果樹の害虫で個体数が多く、夏に照明に飛来する。エサキモンキツノカメムシ、アカスジキンカメムシ、オオヘリカメムシも触ると同様に異臭を放つ。
 ヤニサシガメなどのサシガメ科の仲間は、異臭のほか、素手で捕らえると口器で皮膚を刺し、数日間は痛みが残る。

生 態

 チャバネアオカメムシはサクラ、クワ、スギほか多種の植物から発生する。エサキモンキツノカメムシはミズキなどから、アカスジキンカメムシはフジ、コナラなど他種から、オオヘリカメムシはアザミ類に多く見られる。ヤニサシガメはマツの樹で生活し、他の昆虫を捕食する。いずれも成虫で越冬する。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。