節足動物門 昆虫綱 ハチ目 アリ科Formicidae カタアリ亜科Dolichoderinae
不快害虫、混入異物、家具害虫、電気機器害虫、園芸害虫
体長2.5mm、体色は黒褐色。胸部は前中胸が多少隆起し側方からみて緩やかなアーチを描く。腹丙は扁平なコブ状で1節のみ、その頂部は前節の気門の位置より低い。
世界各地に分布するが、日本では1993年に広島県廿日市市で発見された。その後、瀬戸内海沿岸の中国地方(山口〜兵庫)と愛知でも発見され、分布が拡大しつつある。
他種のアリを駆逐してしまう程に繁殖力が旺盛で、動物質・植物質とも多種のものを食する。家屋に集団で侵入し、お菓子や果実などに群がり、人に対して不快感・恐怖感を与える。また、就寝中に、体中をはいずり回ったり、咬んだりするため、不眠症になるなどの被害例もある。
南米が原産地であるが、世界的に分布を拡大している。1つの巣には多くの雌がおり、次々と分巣を作って増えていく。分巣したアリ同士は同巣の個体のように行き来して大規模なコロニーを形成する。繁殖力が非常に旺盛で、生息地域では在来種のアリが駆逐される危険性がある。植栽害虫のアブラムシを保護するほか、各種植物の種子を食する。
アルゼンチンアリ