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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 ハチ目 アリ科 Formicidae フタフシアリ亜科Myrmicinae

イエヒメアリ Monomorium pharaonis (Linné)

害虫のカテゴリ

刺咬害虫、不快害虫、混入異物、建材害虫、電気機器害虫、家具害虫

形 態

 働きアリは体長2〜2.5mm程度、全体的に淡黄色で、腹部後方が薄黒い。ヒメアリに似ているが一回り大きく、腹部以外に光沢がないことで区別できる。

分 布

 世界各地に分布し、日本では、本州、四国、九州、南西諸島、小笠原に分布する。南西諸島,とくに先島諸島では野外の草地などにも見られるが、九州以北では野外からの記録はない。
 物に付着したコロニーが人為的に各地に運ばれ、国内で分布が拡大しており、主に関東以西のビルなどで発生が増えている。しかし最近、北海道の釧路においても、暖房が良く効いているビルで生息が確認された。

被 害

 肉・魚肉・チーズ・バター・パン・砂糖・菓子などを片っ端から食害し、衣類などに穴を開けることもある。皮膚の弱い人は刺されると腫れることもある。あまりの被害に引っ越したり、家主との間で訴訟沙汰になった事もあり、欧米では、建物そのものを放棄した例もある。

生 態

 熱帯が原産であるため、低温には弱いが、暖房設備のあるホテルやマンション、デパート、ビルなどに生息する。
 コロニー(巣)の中には多数の女王アリがいるため、繁殖力が旺盛である。固定した巣を作らず、一つのコロニーが餌を求めて移動を繰り返す。1つの巣に何万匹も働きアリがおり、また,壁の亀裂や壁と柱の隙間などの狭い空所の奥に巣を作るため駆除が困難である。コロニー(巣)の中には多数の女王アリがいるため、繁殖力が旺盛である。
 床と壁の縁のような、ややうす暗い所を行列して台所や食堂あるいは茶の間などに入り、食品に群がる。雑食性で、あらゆる食品を餌とする。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

イエヒメアリ

この害虫が属する群