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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 ハチ目 アリ科Formicidae ヤマアリ亜科Formicinae

トビイロケアリ Lasius japonicus Santschi

害虫のカテゴリ

不快害虫、混入異物、食品害虫、刺咬害虫、園芸害虫、建材害虫、家具害虫、電気機器害虫

形 態

 体長2.5〜3.5mm、全体的に暗褐色で胸部は多少淡色。触角の柄節は頭幅と同程度、腹柄節は側方から見て鈍角で、前縁に角がある。

分 布

 朝鮮半島、台湾のほか、日本では北海道、本州、四国、九州、屋久島、トカラ列島に分布。全国に極めて普通である。

被 害

 屋内によく侵入して、食品のほかいろいろな物に群がり不快となる。時には食品や電気製品の中にも迷入する。また羽蟻は大量に照明に飛来して、不快害虫となる。また食品などへの混入異物にもなる。皮膚の柔らかいところを刺されることがあり、大人では軽い痛みを感じるだけであるが、乳幼児には注意が必要である。園芸害虫のアブラムシやカイガラムシを保護し、繁殖を助長する。
 木材を食害するわけではないが、朽木化した部分に営巣した後、その周辺部位に巣を拡大するため、腐朽を進行させる。

生 態

 平地から山岳部まで普通に見られ、土中や湿った朽木の中に巣を作る。植栽害虫のアブラムシを保護して、その甘露をなめる。糖類のほか、魚や肉類の乾物も好む。7〜8月に多数の羽アリが出現する。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

トビイロケアリ近縁種(ヒゲナガケアリ)

この害虫が属する群