どんな虫にお困りですか？

センチニクバエ Boettcherisca peregrina (Robineau-Desvoidy) ほか

衛生害虫、不快害虫、混入異物

　センチニクバエは体長9〜11mm、体は灰色で前胸背に3本の黒い縞模様がある。腹部は市松模様である。

　センチニクバエは、日本から東南アジア、南太平洋地域にまで広く分布。日本では全国に分布。

ハエ類は、サルモネラや赤痢菌、赤痢アメーバや各種の寄生虫、およびポリオウイルス（小児麻痺）を伝播することが知られ、衛生上、極めて重要な害虫である。

　「センチ」は便所の意味で、人畜の糞、畜舎、動物の屍体などから発生し、肉も好む。ニクバエ類は胎生で、雌成虫は卵ではなく１齢幼虫を産出する。蛹で越冬し、盛夏に活動のピークがある。

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

　成虫にはエアゾール・スプレーを噴霧すると効果的である。ウジを産み付けられた生ゴミや食べ物は速やかに捨てる。腐った臭いや生臭い臭いに非常に敏感なので、これらの臭いが出るものは速やかに廃棄するか臭いが出ない状態にする。食べ物の残り物を部屋や台所に放置しない。