脊椎動物門 爬虫綱 ヘビ目
刺咬害虫、有毒害虫
マムシは体長は45〜60cm程度の小さなヘビで、胴は太い。体色は個体によって異なるが、褐色の銭型斑点が左右交互に並んでいる。頭部は三角形をしており、薄黄色で縁取られた広い帯が見られる。また、ピットと呼ばれる赤外線を感じ取る器官を持ち、餌となるネズミの体温を感知して、2本の毒牙で捕食する。
南西諸島を除く日本国内
毒による症状として噛まれた局部の痛み、腫れがおこる。マムシはおとなしく攻撃することが少なく、噛まれる場合は、近づきすぎたり、素手で触ることによる場合が多い。咬まれた場合でも死亡することは稀だが、顔や首をかまれた場合、傷口周辺が腫れ窒息することがあるため医療施設に行くことが大切である。
マムシは基本的に夜行性であり、昼間は草むらなどに隠れている。山地森林や周辺の田畑にも生息し、カエルやネズミなどを中心に捕食する。人家は避ける傾向があるが餌を求めて庭に進入することがある。8〜9月に交尾をし翌年の8〜10月に5〜6匹を産仔する。