節足動物門 昆虫綱 ハチ目 ミツバチ科 Apidae
刺咬害虫、不快害虫
セイヨウミツバチ、ニホンミツバチとも、働きバチの体長は約13mm。ニホンミツバチはセイヨウミツバチより体色が黒っぽい。
セイヨウミツバチ、ニホンミツバチともに、日本全国に分布する。
春の分蜂(巣別れ)の際に家屋の周辺や庭の木などにハチの大群がボール状に集まり(分封)、恐怖感を与える。また、夏〜秋に巣を外敵に襲われた時に、逃亡した群は空中を乱舞して、恐怖感を与える。普段はあまり刺さないが、巣に刺激を与えると人を襲う。時に庭の木の洞や戸袋に巣を作られてしまうこともある。
最近は都市部でもガーデニングや街路樹の花が豊富になってきているため、ミツバチ類が最近増えつつある。公園の樹木の洞などに営巣する例も増えている。そのほか、庭の木の洞やベランダのコンクリートの割れ目、窓の戸袋、天井裏、土壁の間などにも巣を造ることが時々ある。セイヨウミツバチは本州では野外で越冬することはできない。働きバチの寿命は2〜6ヶ月程度、女王蜂の寿命は4〜5年である。
繁殖期は春で、東京では4月末〜5月初めにかけて巣の中に新しい女王蜂が出現する。この新女王が現れると元々巣にいた女王蜂は巣の半数の働きバチとともに巣から離れ、新しい巣を作るための移動を行う。この行動は分蜂(巣分れ)と呼ばれている。この分蜂の際、女王蜂を真ん中に周囲に働きバチが集まったボール状の集団が野外の樹木上や家の壁に出現して大騒ぎとなる。分封の際に集団化したミツバチは、刺激を与えない限り攻撃することはない。
また夏〜秋に巣をスズメバチなどの外敵に襲われた時に、逃亡した群が空中を乱舞することがある。