イラガ類(イラガ科)の幼虫はガの幼虫らしくない形で、毒棘をもっており、触れると激しい痛みを覚えます。
通常年1回、時には年2回発生し、幼虫は夏から秋にかけて現れ、特に9月に多く見られます。越冬は樹上に白く固い卵状の繭を作って行います。 縞模様を持つこの繭は、よく釣り餌として使われることがあります。
カキやウメ、ナシなどの樹木に付き、これら樹木を加害する農業害虫としても知られています。したがって、このような木が庭にあれば、イラガも生息している可能性があります。
林や藪に入るときには長袖シャツに軍手を着用して、肌を出さないようにします。イラガ類のような形の幼虫を見たらに触れないよう注意します。冬に庭木で繭を見つけたら枝ごと取って焼き捨てると、翌年の発生をある程度抑えることができます。
この虫がついている樹木には、市販の園芸用殺虫剤を散布します。