節足動物門 蛛形綱 ダ二目 前気門亜目Prostigmata タカラダニ科Erythraeidae
不快害虫
体長1mm前後の比較的大きなダニで、全身が鮮紅色。背面に1対の目があり、目の斜め後方にウルヌラと呼ばれる特殊な穴を有する。幼虫は体長 0.5mm、丸形で背板の形状は成虫に酷似するが、ウルヌラはない。
日本各地で見られるが、分布の詳細は不明である。
突然、家屋周辺や外壁に真赤なダニが多数発生して、恐怖感や不快感をあたえる。人体への刺咬危害例は、人体への刺咬危害例としては、希に刺されることもあり、アレルギー過敏症の方などは、一時的に痒みを伴う事もある。知らずにコンクリートのベンチに座ると、衣服が汚染されることもある。
4月末から6月に、ビルの屋上や壁面のコンクリートに大群が突然出現して徘徊し、屋内にも侵入する。成虫はコケの間に卵を産み付ける。年内に孵化した幼虫が活動するようであるが、餌は不明であり、越冬態も知られていない。