節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 テントウムシ科 Coccinellidae
悪臭害虫
体長5〜9mm、上翅は橙色で、7つの黒紋がある。胸は黒色で前方に1対の黄白色の紋がある。
日本全土に分布する。
植物の害虫であるアブラムシを食べる害虫で、特に害はない。ただしテントウムシ特有の体液や臭いを出す。越冬時に集団飛来するナミテントウと間違えられることがあるが、本種はそのようなことはない。
ナナホシテントウは成虫・幼虫ともに、植物の枝や葉の表面を動き回りながら害虫のアブラムシを捕食する。真夏にはススキの根元などに成虫が集まって夏眠する現象が見られる。ナミテントウのように大集団で越冬することはない。
危害を与える昆虫ではないので、特に対処する必要はなく、偶然に家屋に侵入した時には屋外に逃がしてやる。常に上方に向って歩行する習性があるので、棒の左右の先端を交互に上下することによっていつまでも棒上を歩かせることができ、虫を直接つままなくても移動することができる。
もし頻繁に虫が訪れるならば、近くの植物にアブラムシが発生している可能性がありる。園芸害虫のアブラムシの天敵であるので、良い現象なのであるが、もしこれを不快に思うようならば、まず先にアブラムシの防除を行うことが先決である。
ナナホシテントウ