節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 タマムシ科 Buprestidae
クロタマムシ Buprestis haemorrhoidalis
ウバタマムシ Chalcophora japonica
建材害虫、家具害虫、文化財害虫、不快害虫
クロタマムシは体長11〜22mm、黒色で光沢があり、上翅の筋は銅色を帯びる。
ウバタマムシは体長24〜40mm、金銅色〜赤銅色の光沢があり、上翅には深い溝が複数ある。
クロタマムシはアジアからヨーロッパに分布し、日本では全国に分布する。
ウバタマムシは東アジアから東南アジアに分布し、日本では本州以南に分布する。
木造建築物を加害する害虫で、マツ材の梁や柱、家具などから、穴を開けて出てくる。部屋の柱などに大きな穴を複数明けられると、外観を損ねる。
幼虫はマツ類、モミ類の材を食するため、マツ材を用いた梁や柱から突然成虫が出てくることがある。またログハウスの外壁から出現することがある。これらは野外で丸太に産卵されたものが建材の中で何年もかけて生育し、羽化したものである。建築5年目に室内の梁から突然クロタマムシが10匹以上も出現し、直径1cmの穴を多数明けられることもある。これらは、一時的な発生で、屋内で繁殖を繰り返しことはできない。
被害場所の穴にはピンノズルを付けて薬剤を注入する。