節足動物門 昆虫鋼 コウチュウ目 ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae、 (ハムシダマシ科 Lagriidae)
食品害虫、混入異物、不快害虫、建材害虫
体長5.5〜6mm、黒色〜黒褐色で光沢があり、上翅には縦の点刻列がある。幼虫は体長12mmに達し、円筒形で細長い。地色が褐色で、各節の接合部が淡褐色のため縞模様を呈する。尾端部に1対の刺がある。
(ヒゲブトハムシダマシは8〜10mmで、黒褐色)
世界共通種。日本では本州、四国、九州に分布する。
(ヒゲブトハムシダマシは日本全土に分布する。)
吸湿して変質した穀粒や穀粉、飼料などを食害する。蛹化前の幼虫がダンボールなどの資材を穿孔したり、食品に混入する。養鶏場の鶏糞から大発生することがあり、幼虫が鶏舎の断熱材に穿孔する被害もある。光に誘引されて飛来し、屋内に侵入し、不快がられる。
(ヒゲブトハムシダマシも夜間照明に飛来し、屋内に侵入するため、不快がられたり、混入異物の心配をさせる。)
年に3〜4回発生し、成虫で越冬する。25℃で幼虫は約1ヶ月で蛹になれるが、高密度条件であったり、乾燥条件であったりした場合には数ヶ月も幼虫期間が延長する。幼虫はヌカ、フスマ、小麦粉など植物質だけでも発育が可能であるが、魚粉などの動物質も発育に適する。飼料や変質した穀粉を最も好み、鶏糞からも発生する。
(ヒゲブトハムシダマシは野外の朽木の中や落ち葉の下に生息し、4月から10月まで見られるが、夏に夜間の照明に飛来する。)