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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 ナガシンクイムシ科 Bostrychidae

コナナガシンクイ Rhizopertha dominica (Fabricius)

害虫のカテゴリ

食品害虫、混入異物、不快害虫

形 態

 体長2.1〜3.0mm、赤褐色〜暗褐色で、細長い円筒形。頭は下を向き、背面からは見えない。幼虫は1、2齢は細長くシミのような形であるが、3齢から白いコガネムシ型となり、体長約3mmに達する。

分 布

 世界各地に分布し、日本全土に分布する。

被 害

 重要な貯穀害虫で、ムギ、コメ、トウモロコシ、ソラマメなどの貯穀類のほか、ナッツ類、乾燥ポテト、乾麺、ビスケットなどの加工食品まで、でん粉を含むものなら殆どのものを食害する。特に貯蔵小麦への被害は大きい。

生 態

 穀粉や加工食品など、デンプン質の多いものから幼虫が発生するほか、成虫もそれらを食害する。発育期間は餌や温度条件によって大きく異なるが、26℃条件では卵から成虫の羽化まで約58日かかり、その後3〜5日で穀粒から脱出する。成虫は約15日間穀粒を摂食した後、産卵をする(酒井、1955)。卵は30個程度の卵塊で産まれ、生涯産卵数は300〜400個。成虫の寿命は4〜8ヶ月。平均気温16℃以上の地域で生息が可能といわれている。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

コナナガシンクイ

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  • コナナガシンクイ Rhizopertha dominica (Fabricius)