どんな虫にお困りですか?

害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ケバエ科 Bibionidae

ケバエ類 Bibionidae

主な種類

メスアカケバエ Bibio rufiventris DUDA
ヒメセアカケバエ Penthetria japonica WIEDEMANN

害虫のカテゴリ

不快害虫

形 態

 比較的大型で細長く、一見してアブのようにも見えるハエ類。代表種のメスアカケバエは体長10〜12mm、触角は短い。全身黒色だが雌は胸背部が赤い。 また全身が毛で覆われている。

分 布

 メスアカケバエ、ヒメセアカケバエとも全国に広く分布する。

被 害

 頻繁に洗濯物にとまったり、部屋の中に侵入して不快感を与える。干潟や湿地に面する住宅地では、この虫の発生時期に不快害虫としての被害が生じており、最近は大発生を起こす場所が増加する傾向にある。

生 態

 幼虫は小さな糸ミミズのような体型で、腐敗植物や獣糞等を餌とする。畜産施設の周辺や堆肥や腐敗した植物質が堆積した場所では大発生することがある。成虫はおおむね5月前後に発生し、発生源近くを低く飛び回る。緩やかに直線的に飛ぶため、目につきやすい。道沿いの葉上や地面に複数が止まっている姿もよく見かける。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

特記事項

 水はけの悪い排水溝は定期的に掃除し、腐敗物が溜まらないようにする。湿潤な場所に溜めて放置してある落ち葉や堆肥の下で発生している可能性もあるため、それらを日当たりの良い場所に移すか、撤去する。幼虫が発生した汚泥などには殺虫剤を散布する。
 屋内に侵入しやすい場合には、窓や出入り口に防虫ネットをつける。さらに防虫忌避エアゾールを吹き付けておくと効果的である。室内に侵入した場合には、速やかに外に追い出すか、場合によってはハエ用のエアゾールを噴霧すると殺虫できる。