節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ハナアブ科 Syrphidae ヒラタアブ亜科 Syrphinae
ホソヒラタアブ Episyrphus balteatus DEGEER
ヒメヒラタアブ Sphaerophoria menthastri LINNAEUS ほか
不快害虫
ホソヒラタアブは体長が9〜11mm、ヒメヒラタアブは体長約9mm。いずれも腹部は黄色と黒の縞模様になっているが、ヒメヒラタアブでは縞の数が少なく太い。
ヒメヒラタアブ、ホソヒラタアブ等の普通 種はほぼ全国に分布。 都市部の緑地や公園、一般家庭の庭でも普通に見られる。
屋外を歩いている歩行者の前、ほぼ目線の位 置を静止しながら飛び、追い払っても繰り返し寄ってくる。 このような行動とハチに似た姿から、不快害虫として嫌われることがある。 目線の位置に必ず飛ぶのは、顔面から発する汗に含まれる物質に反応するためともいわれている。
一見ハチのようにも見えるがハエの一種。空中を静止しながら飛行する姿をよく見かける。幼虫はハエのウジに似た姿で、植物の枝や葉の上をはい回りながらアブラムシやカイガラムシ等の微小昆虫を捕食する。 成虫は花の蜜を餌とする。
この虫のためだけに何か特別に対処する必要はない。害虫ではないことを認識する必要がある。野外では、他の吸血害虫を忌避させるために塗布された忌避剤は、結果的に本種にも効果を及ぼす。
ヒラタアブ