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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 ハチ目 コシブトハナバチ科 Anthophoridae、ミツバチ科 Apidae マルハナバチ属 Bombus

クマバチ Xylocopa appendiculata circumvolans SMITH
マルハナバチ類 Bombus

主な種類

トラマルハナバチ Bombus diversus Smith
コマルハナバチ Bombus ardens Smith ほか

害虫のカテゴリ

刺咬害虫、不快害虫、建材害虫、家具害虫

形 態

 クマバチは、体長が21〜23mm、光沢のある黒色で、胸部背面は黄色毛を密生する。
 トラマルハナバチの体長は女王バチ20〜26mm、働きバチ8〜19mm。体が太くて丸みを帯び、黄金色い長毛に覆われ、腹部、脚は黒い。
 コマルハナバチの体長は女王バチ17〜21mm、働きバチ9〜14mm。体色は変化に富むが、黄褐色〜黒褐色。
 

分 布

 各種ハナバチ類は全国各地に分布しており、クマバチは本州、四国、九州に分布する。
 各種のマルハナバチ類は全国各地に分布しており、トラマルハナバチは日本全国に、コマルハナバチは北海道〜九州に分布する。

被 害

 クマバチは、歩行中の人の周囲をまとわりつくように飛ぶため、かなりの恐怖感を与える。素手で掴むと刺されて激痛を覚える。木材や竹材に穴を開けて営巣するため、家屋の壁板や垂木に穴を開けられる被害がしばしば起こる。 穴を開けられた木材は強度が低下し、雨等で腐食を早める。
 マルハナバチ類は体も羽音も大きいので、恐怖感を与えるが、攻撃性は弱い。巣は土中が多いが、時に物置小屋などの中にも造られる。

生 態

 クマバチは、単独性ハナバチ類の1種で、4〜11月に出現する。越冬した成虫は5月頃から縄張りを作り、巣を作り始める。雄成虫は縄張りの範囲内では空中を静止飛行したり、激しく飛翔して他の飛翔昆虫を追撃する。巣は通常、枯れ木や竹筒に穴を開け、その中に幾つかの小さな部屋を作って部屋ごとに卵を1個産み付ける。巣の穴は直径15mmほどである。庭に作られた竹垣や家屋の壁板などもよく巣として利用される。繁殖は7月頃まで続き、その後巣は放棄される。成虫は数年の寿命があり、同一個体が同じ巣を繰り返し使うこともあるという。成虫・幼虫ともに花の花粉を餌とし、成虫はフジなどのマメ科植物の花によく訪れる。
 トラマルハナバチなどのマルハナバチ類は社会生活を営み、土中に巣を作ることが多いが、倒木の下や物置小屋の中などにも巣を造る。花の蜜と花粉を食物とし、花粉媒介昆虫として知られている。攻撃性は弱く、何もしなければ人を襲うことはない。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

クマバチ

この害虫が属する群
この害虫のグループ
  • クマバチ Xylocopa appendiculata circumvolans SMITH