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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫鋼 コウチュウ目 ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae

ヒラタコクヌストモドキ Tribolium confusum (Jaquelin Du Val)

害虫のカテゴリ

食品害虫、混入異物、不快害虫

形 態

 体長3〜4mm、赤褐色で、コクヌストモドキに良く似るが、触角の先端3節が特に膨大することなく、先端に向ってだんだん太くなる。また腹面から見ると、複眼が丸く、左右の複眼の距離がより広い。幼虫は6mmに達し、尾端に1対の棘状突起がある。薄黄色で、頭部と尾端の突起は黄褐色。蛹は体長3〜4mmで、乳白色で微端に1対の長刺がある。

分 布

 世界共通種で、日本全土に分布する。

被 害

 コクヌストモドキとともに、小麦粉の大害虫として世界的に著名な種類。コムギ、トウモロコシ、コメの粉などを好むが、完全な穀粒に対してもコクヌストモドキより加害能力が高い。穀粉や穀類屑、乾燥果物や乾燥野菜、加工品の製菓類(ビスケット等)からも発生する。食品に混入する被害も多い。

生 態

 コクヌストモドキと似ているが、飛翔できない点が生態的に大きく異なる。また、耐寒性もやや強く、発育零点(発育が可能な温度)は17℃前後である。温度25〜35℃が発育に適し、餌の種類や温度、湿度の条件によって発育期間は大きく変わる。通常年2〜4回発生するが、条件が良ければさらに回数は多くなる。成虫で越冬する。成虫の寿命はコクヌストモドキよりも長く、通常300日以上で、2年以上生存する場合もある(安富・梅谷、1995)。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

ヒラタコクヌストモドキ

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