脊椎動物門 爬虫綱 トカゲ目 ヤモリ科
混入異物
夜間に家の壁やガラス窓を歩いている姿をよく見かけるトカゲの一種。体長は100mm〜120mm、 頭胴長50〜60mm。全身灰色から灰白色の色彩を持つ。 体の表面には細かい鱗があるが、非常に細かいのでビロード状の肌に見える。 目は大きく縦長のネコのような瞳孔を持つ。 足の先には大きな吸盤状の指があり、ガラス面でも登ることができる。
本州、四国、九州、対馬、屋久島の民家やその他の建造物に生息。
家の壁や天井、ガラス窓に突然夜に現れるため、気味が悪く駆除依頼をしてくる事例が多い。 このヤモリ自体は人には何も危害を及ぼさず、むしろ家に寄ってくる蛾など光に集まる虫類を食べてくれる有益動物である。
春に冬眠からさめて活動を開始、7月頃に2個の卵を戸袋の中や天井裏等に産む。3ヶ月ほどで孵化し、11月まで活動する。昼間は物陰に隠れているが夜になると動き始め、虫が集まる街灯やガラス窓、軒先等で虫を待ちかまえる。