節足動物門 カメムシ目 同翅亜目 アブラムシ上科 Aphidoidea
園芸害虫、不快害虫、混入異物
多くの種類は体長が1〜3mm程度、腹部の先に一対の突起(角状管)を持つ。体色は濃緑、淡緑、赤、黒、茶、黄色など様々。
日本全国に各種が分布。
農家にとっては実になじみ深い農業害虫で、大発生すると作物の出来が悪くなったり、農作物が枯れてしまうことがある。また、衣類に付くとシミ汚染の原因となる。庭の園芸植物にとっても大敵であり、大発生すると不快感も生じる。
庭に植えている植物の葉や茎に多数がとりつき、針状の口で植物中の水分を吸い取る。種類により発生する植物がほぼ決まっている場合も多いが、害虫となっているものは対象となる植物も多い。植物の葉に虫コブを作る種類もある。
アブラムシは腹部から透明な甘い液を出し、アリを誘う習性を持つことで有名である。アリに甘露を与える代わりに、アブラムシは外敵から身を守ってもらう。
春から秋にかけては繁殖スピードが上がり、多くの種類は雌だけの単為生殖で数を増やす。初夏になると羽が生えた有翅虫が現れ、他の植物への移住も盛んに起こる。暖かい時期の繁殖スピードは非常に早く、10日足らずで一世代を経過するため、年に10世代以上を経過する種類もいる。