節足動物門 蛛形綱 真正クモ目 ヒメグモ科 Theridiidae
不快害虫
イエオニグモは雄6〜7mm、雌8〜12mm。頭胸部が黒色、腹部は薄灰色で灰色の斑紋がある。
オオヒメグモは雄4〜5mm、雌7〜8mm。腹部が球形で、体色は黒〜褐色、緑がかったものなど変異がある。
イエオニグモ、オオヒメグモとも世界の温帯地方に広く分布する。日本では、イエオニグモは本州以南に、オオヒメグモは全国に分布する。
人間に直接危害を与えることはないが、クモの巣があるということは掃除をしていない証でもあり、クモとその巣が不潔で不快な印象を引き起こす。埃や小虫の死骸がクモの巣に付着し、そのような古いクモの糸が舞うと、不衛生的である。家屋の玄関周りや店舗の看板などに巣を張ると、外観を損ねる。
オオヒメグモは一年中見られるが、冬は幼体〜亜成体が多い。不規則な網を張る。イエオニグモは6〜9月に産卵し、雌は50〜60個の卵を糸でくるんだ卵嚢を天井の隅などに作る。主に卵で越冬する。夜間照明のある場所に円網を張り、一日中網を張ったままにする。
オニグモ