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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫鋼 バッタ目 カマドウマ科 Stenopelmatidae

カマドウマ類 Stenopelmatidae

主な種類

マダラカマドウマ Diestrammena japonica Karny
カマドウマ Diestrammena apicalis Brunner
コノシタウマ Tachycines elegantissima (Griffini)
クラズミウマ Tachycines asynamorus Adelung

害虫のカテゴリ

不快害虫、文化財害虫、書籍害虫、混入異物

形 態

 最も多い種類はマダラカマドウマで、体長20〜25mm、黄褐色に多数の黒色班がまだら状に付き、全体的には暗褐色。
 カマドウマは体長約20mm、濃褐色で、まだら模様がない。コノシタウマは体長20〜25mm、赤褐色〜暗褐色。クラズミウマは体長15〜17mm、薄褐色に暗色のまだら模様がある。

分 布

 マダラカマドウマは北アメリカ、台湾、日本に分布し、日本では全土に分布している。
 カマドウマは本州以南に多く、北海道では不明。コノシタウマは本州、クラズミウマは本州、四国、九州に分布する。

被 害

 夜になると家の中に侵入し、その姿から不気味がられる。水はけの悪い土地に建つ住宅では、大雨の後に多数が室内に侵入して問題となることがある。姿が不気味な以外には、一般には大きな害はあまりない。ただし古い書物や屏風などの和紙を食害することもあり、博物館や資料館などでは文化財の害虫となる。

生 態

 暗く陰気な場所に多く、湿気がこもる場所を好む。雑食性で、夜に徘徊して昆虫の死体や野菜クズなどを食べる。
 マダラカマドウマは野外では洞窟や朽木の中に見られ、民家では床下などに生息し、7月上旬〜9月末によく見られる。
 カマドウマは関西以南では一年中、卵から成虫まで見られる。コノシタウマは基本的に野外種で、石垣の間などに生息し、成虫は夏に現れ、中齢幼虫で越冬する。クラズミウマは人家の内外で8月上旬〜9月下旬に多く見られ、卵および幼虫で越冬する。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

マダラカマドウマ

この害虫が属する群
この害虫のグループ
  • カマドウマ類 Stenopelmatidae