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害虫の種別の説明

節足動物門 倍脚綱 オビヤスデ目Polydesmida ババヤスデ科Xystodesmidae、ヤケヤスデ科Paradoxosomatidae

キシャヤスデ Parafontaria laminata armigera (Verhoeff)
ヤンバルトサカヤスデ Chamberlinius hualienensis Wang

害虫のカテゴリ

不快害虫、悪臭害虫、有毒害虫

形 態

 キシャヤスデ(オビババヤスデ)は体長45mm、幅約7mm、背面は淡橙色で各体節の後縁に半月状の暗褐色の帯がある。
 ヤンバルトサカヤスデは体長33mm、幅約4mm、黄褐色で、各体節中央部に黒帯がある。

分 布

 キシャヤスデ(オビババヤスデ)は関東から九州に分布。ヤンバルトサカヤスデは台湾から沖縄に侵入した種類で、沖縄本島に局地的に分布している。

被 害

 個体数が少ない場合には特に問題がないが、時に大発生して様々な問題を引き起こす。キシャヤスデは山野を通る鉄道の線路に集団で出現し、列車のスリップ事故を引き起こすことからその名が付いた。集団で家屋に侵入するほか、放牧地では牛の健康を害することもある。
 ヤンバルトサカヤスデは夜間に行列をなして屋内に多数侵入し、異臭を放つ(森谷、1987)。

生 態

 キシャヤスデは夏に土中に数百個の卵を卵塊で産み、幼虫が1ヵ月後に孵化し、腐植物質を食べて越冬し翌年2齢となる。1年に1回脱皮して8年目の夏に成虫となる。したがって大発生は地域ごとに8年周期で起こる。
 ヤンバルトサカヤスデは、11月頃、夜間に大群となって移動する。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

ババヤスデ

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