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害虫の特徴と防除

屋内で吸血・刺咬する虫(3) トコジラミ

特 長

 トコジラミ類はカメムシ目トコジラミ科Cimicidaeに属する昆虫の総称で、別名ナンキンムシ(南京虫)とも呼ばれています。この呼び名のように中国では古来から代表的な吸血害虫として知られ、「臭虫」と漢字で書かれています。トコジラミ類はカメムシ類と同様に、刺激を与えるとカメムシ特有の悪臭を放ちます。
 トコジラミ類の代表種であるトコジラミは、体長が5〜8mm、体色は赤褐色で、体型は扁平かつ円形です。しかし吸血すると腹部が膨大して、体長が1.5倍以上に伸び、長い楕円形になります。この虫が日本に分布したのは、江戸末期にオランダから買い入れた船に付いていたものが上陸したという説があり、実際に問題になり始めたのは、明治10年の西南の役の時からと言われています(安富・梅谷、1995)。一時、国内での被害はほとんど見られなくなりましたが、近年再び被害が増えつつあります。国内での吸血被害はほとんど本種によるものです。
 近縁種のネッタイトコジラミも、かつて国内で発生しましたが、近年は暫く発生していません。
 このほかコウモリトコジラミによる被害もあります。この種は、普通はコウモリの住みかに生息していますが、人も吸血しますから、天井裏にコウモリの巣がある場合には注意が必要です。ネッタイトコジラミ、コウモリトコジラミは、トコジラミとは胸部前縁の形が異なります。
 トコジラミは、成虫、幼虫ともに壁の隙間、柱の裂け目、木製家具類の隙間や隅に潜み、夜間に徘徊して吸血します。木製ベッドの裏の隙間に潜み、就寝中に襲ったり、時には天井から落下してくることもあります。習性として、吸血の際に口吻の刺し替えを行うため、吸血痕が2個並んで残る場合が多いという特徴があります。
 

防 除

 殺虫しようとする前に室内をよく清掃をしておくと作業が効率良く行えます。トコジラミはあまり長距離を歩行しませんので、吸血被害のあった場所や虫を見た地点を念頭に入れて、昼に潜伏している場所を捜します。
 被害場所の付近にある1mm程度のわずかな隙間も見逃さずに、ピンノズル付きのエアゾールを使用して、薬剤を注入するという作業を徹底的に行います。天井と柱の隙間、フローリング床と壁の隙間や畳縁(たたみべり)等が潜伏場所になります。また、ベッドや家具の木材の継ぎ目などにも良く潜んでいます。また冬場は天井付近の高いところの隙間に潜むことが多くなります。虫がよく潜む場所は、虫糞で黒い点がたくさん付いていますから、そのような場所を見つけたら、特に重点的にエアゾールや液体スプレーを吹き付けます。
 残効性を期待するにはカーバメイト系や有機リン系の薬剤を噴霧処理します。また、コンセントのカバー裏や畳の裏に鋭利な粉剤を散布します。
 燻煙剤や全量噴射型エアゾールによる薬剤の空間噴霧だけでは、隙間内に薬剤が行き届かず、必ずしも満足な効果が得られません。
 もしコウモリなどが天井裏に住み着いている場合には、追い出して、住み着かせないようにします。

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