節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ユスリカ科
オオユスリカ Chironomus plumosos Linné
エリユスリカ類 Orthocladius属
フユユスリカ類 Hydrobaenus属 ほか
不快害虫、混入異物、アレルギー、公害
オオユスリカは体長約11mm。冬に出現するエリユスリカ類やフユユスリカ類は黒く、体長5mm〜8mm前後。
オオユスリカは北米大陸、東南アジアを除くユーラシア大陸、北アフリカに分布。日本では各地の湖沼に分布する。
家屋の照明に多数飛来して不快にさせる。また、洗濯物、窓、外壁などを汚染する。飲食店や製造施設などでは虫が商品に迷入して混入異物となる。また店舗の営業に支障がでたり、住民の苦情が高まって、地域によっては公害問題にもなる。また、成虫の死骸を吸い込むと、アレルギー性の喘息を引き起こす。
オオユスリカは最も大きなユスリカで、春に富栄養化した湖沼から発生する。年3回の発生が見られ、4月と9月下旬頃にピークが見られる。
エリユスリカ類 Orthocladius 属やフユユスリカ類 Hydrobaenus 属の仲間は冬季に飛来する。
オオユスリカ(雌成虫)